キッティング作業時間を1/10に短縮
空いた時間を別の業務に振り向けることで生産性のさらなる向上に貢献
企業のニーズに合わせ、さまざまなITサービスを提供しているアイデン。かつて同社は多数のPCをリプレースする案件においてキッティングに苦労した経験があり、どうにか作業を効率化できないか模索していた。そんな中、出会ったのは操作が容易で処理が速く、コストも安価なラネクシーのコンピュータ用キッティングツール「ActiveImage Deploy USB-RE(アクティブイメージデプロイ ユーエスビー アールイー)」である。
同製品を採用することで、作業時間は以前の1/10にまで短縮。また、空いた時間を別の業務に振り向けることで、生産性のさらなる向上を実現した。
アイデン株式会社の導入前の課題と導入後の効果
容易に使えるActiveImage Deploy USB-REの採用により、作業時間の大幅な短縮と生産性のさらなる向上を実現している。
多数のPCをリプレースする案件でキッティングに一苦労
アイデンは、代表取締役の菅原孝氏が個人事業として手掛けていたビルメンテナンス業からスタート。その後、事業拡大に伴い社内で会計システムやネットワークを整備する必要が出てきたため、自らシステムやインフラを構築した。この経験を活かし、ビジネスとしてシステム開発やIT機器の販売、ネットワークの保守などを手がけるようになったという経緯がある。
同社はかつて、Windows XPのサポート終了(EOS)に伴いPCをリプレースする依頼が大量に舞い込んだとき、キッティングで苦労した苦い経験があった。当時について菅原氏は「あのころは20~30台単位のリプレース案件が短期間に集中して発生していました。これが100台ほどのまとまった単位であれば外注することも可能なのですが、この程度の台数ではコスト的に請けてもらえません。そこで、私自身がキッティングを行う羽目になったのですが、毎日朝から晩までスケジュールに追われながら一台一台セットアップしていくわけで、まさに地獄のような日々でした」と苦笑を交えながら振り返る。
同社では、顧客企業の役職や所属部署に応じたモデルの提供を行っている。また、一律のキッティングではなく、各ユーザーのログイン設定まで行って出荷しているため、作業もより複雑になる。さらに、いったん必要な台数のPCを確保しておいて、スケジュールに合わせ部署単位で順次、導入していくようなケースでは、その途中でOSのアップデートがあったりすると、当然それにも対応しなくてはならない。
「お客様側でアップデートを実行してもらうにしても、ネットワーク帯域が十分でない場合、更新が一斉にかかると処理が追い付きません。結果、PCが立ち上がらないなどのトラブルが発生し、クレームになってしまうのです。こうした課題を解決するためにも、キッティングの作業をどうにか効率化できないか方法を探していました」(菅原氏)
ActiveImageの使いやすさを評価し
キッティングツール「Deploy USB -RE」をテスト導入
アイデンがキッティングの効率化について検討を続ける中、転機となったのが2017年に同社がラネクシーのイメージバックアップツール「ActiveImage Protector -RE Server Edition」を導入したことだった。
「サーバーのバックアップ用に導入したのですが、ハードディスク全体を簡単にイメージファイルとして保存でき、非常に使いやすいツールだと思いました」(菅原氏)
そして2018年になると、ActiveImageシリーズのラインアップにUSBメモリのみでクローニングが可能なコンピュータ用キッティングツール「Deploy USB -RE」が追加される。先の導入でActiveImageシリーズの実力を知った同社は、キッティングの効率化に同製品を活用できないかテストすべく、まず10ライセンスを仮想環境向けツール(for Hyper-V Enterprise)と併せて導入したのである。
感動するほど簡単で高速
作業時間は1/10に、生産性向上にも貢献
ActiveImageシリーズの特長として、いずれの製品も操作が容易な点が挙げられる。これはアイデンが同製品を採用した理由のひとつでもあるが、導入してみてあらためてその良さを実感したという。
「ある意味、感動的なぐらい簡単、かつ高速でした。加えてコストもかなり安いですね」(菅原氏)
キッティングにおけるDeploy USB -REの具体的な活用方法だが、まずDeploy USB -REを使用しデプロイ作業用のUSBメモリを作成。このUSBメモリに対し、ワンクリックでマスターマシンのバックアップを作成する。その後、このUSBメモリを使用し、キッティング対象のPCにバックアップを復元していく。最後に、PCと合わせて復元専用のUSBメモリを納品する。なお、デプロイ作業用USBメモリは、ライセンスの範囲内でデプロイ回数を更新できるようになっている。
「以前はキッティングで1台あたり1時間程度を費やしていましたが、Deploy USB -REでは5、6分程度と1/10の時間で作業を完了できるようになりました。つまり、効率はかつての10倍になったといえます。また、キッティングに費やしていた時間を他の業務、例えば企画・開発などに向けることが可能になり生産性が大いに向上しました」(菅原氏)
実際、従来はキッティングを行う際には作業日を確保する必要があったが、今では別の作業の合間に行えるようになった。また、使い勝手が良いため、誰でも容易に作業ができるようになったことは大きなメリットだという。
「一度Deploy USB -REを使ったらもう元には戻れません。当社もこの10年でさまざまなIT製品を使ってきましたが、その中でもベストな製品のひとつであると言えます」(菅原氏)
ActiveImage Deploy USB -RE 起動時の表示画面
ワンクリックでバックアップ/リストアを実現
その際、キッティング作業時に必要な機材はUSBメモリのみ
自社の新たなクラウドサービスに Deploy USB -RE を商材として活用
今後についてアイデンでは、Deploy USB -REをツールとしてだけでなく、商材として活用することも検討している。具体的には、2019年からスタートする同社の新たなクラウドサービスが対象だ。これは、同社が元から手掛けていたビルメンテナンス業を対象としたサービス。メンテナンス業務では、現場、オフィスなど場所に応じてスマホ、タブレット、PCなどのデバイスを使い分ける必要がある。これらの端末を、セットアップし顧客に提供する際にDeploy USB -REを活用していく計画だ。菅原氏は「ビルメンテナンスの業界では、ITリテラシーにかなりの幅があります。例えば、ノートPCやタブレット、スマートフォンなどの端末を買ったはいいが使えないと悩んでいるお客様も多いのです。そこで当社では、業務サービスの提供だけでなく、サービスを快適に利用するための最適なデバイス選び、環境整備などもサポートしていきたい。そのためにも、Deploy USB -REがそうした端末すべてに対応してくれるとありがたいですね」と展望を語ってくれた。
ActiveImage Deploy USB –RE
(アクティブイメージ デプロイ ユーエスビー アールイー)
ActiveImage Deploy USB -REは、システムインテグレーターおよびVAR/OEM向けの、USBメモリのみでクローニングが可能なコンピュータ用キッティングツールです。
ActiveImage Protectorのエンジンを搭載したデプロイ用USBメモリを作成し、マニュアル不要のわかりやすいユーザーインターフェースを使ってクローニングが可能です。これによりエンジニアの設定作業における工数、時間、コストを大幅に削減できます。
詳細資料
こちらの導入事例はPDFでダウンロードできます。
お客様概要
アイデン株式会社
- 所在地:東京都新宿区早稲田鶴巻町549-5
- 設立:2008年12月(創業2002年1月)
- 事業内容:業務改善コンサルティング、各種プロジェクト業務請負、代行・管理、情報通信機器およびネットワークの保守業務、各種工事/メンテナンス業務、各種消耗品/企画・開発品等の販売、ITコンサルティング/システム開発、情報通信機器/システムの販売、チラシ/パンフレット/カタログ制作など