新しいバージョンをリリースしてから、「保守契約には何が含まれていますか?」「保守更新は必要ですか?」といったようなお問い合わせをよくいただきます。
そこで今回は、保守契約の内容となぜ保守契約が必要なのかをご紹介します。
保守契約の内容
『ActiveImage Protector -RE』の場合、製品を購入いただくと、初年度(1年間)の保守が含まれています。
保守契約の内容として、以下のサービスをご提供しております。
- ラネクシープロフェッショナルサポートセンターでの技術サポート
- 技術情報(FAQ)の提供サービス
- 更新プログラムの提供サービス(最新バージョンのみ)
- バージョンアップサービス(保守契約期間中に購入製品がバージョンアップされた場合、無償で最新バージョンの製品を提供するサービス)
- 保守契約の詳細については、「保守サービス内容・更新手続き等のご案内」をご参照ください。
保守契約は2年目以降任意となっており、1年後に保守更新をしなければ保守契約が切れてしまい、上記サービスを受けることができなくなってしまいます。
保守契約が切れると…
『ActiveImage Protector -RE』では、保守契約が切れてもインストール済みの『ActiveImage Protector -RE』を使用することは可能です。
保守契約が切れても、そのまま使用できるのであれば保守更新をしなくても問題ないのでは?と、ご意見をいただくことがあります。
確かに『インストールした状態のままの ActiveImage Protector –RE 』であれば、使用することは可能ですが、以下のような場合においては、ソフトウェアが利用できなくなる可能性があります。
Windows 10 で年2回の大型アップデートによるトラブル※1
Windows 10 は年に2回、大型アップデートがあります。アップデートされた場合、『ActiveImage Protector -RE』では基本的に最新バージョンでの対応となります。
その際に、保守契約が切れていると最新バージョンを入手することができなくなります。
- Windows 10 バージョン 21H2 以降、Windows 10 リリースの機能更新プログラムは、暦年の後半に、一般提供チャネルに毎年リリースされます。ライフサイクル ポリシーに応じて、リリース日から 18か月または 30か月間、毎月の品質更新プログラムが提供されます。
マシンが故障した際のデータ移行トラブル
『ActiveImage Protector -RE』でバックアップを作成していれば、マシンが故障した際に、新しいマシンへ異種機種移行することが可能です。
例えばこのときに、古いバージョンの『ActiveImage Protector -RE』を使っていると、移行先の新しいサーバーマシンに対応しておらず、移行(復元)ができない可能性もあります。
その場合は、最新バージョンで移行(復元)していただくことになりますが、保守契約が切れていると最新バージョンを入手することができません。さらに、移行作業や手順でトラブルがあっても技術サポートを受けることもできません…
マシンリース期間とソフトウェア保守契約期間の差
サーバーマシンのリース期間は「5年間」なのに、同時に購入するソフトウェアの保守期間が「1年間」だと保証契約期間が異なってしまいます。
2年目~5年目の間にサーバーマシンが故障した場合、ハードウェアは保守期間内なので修繕可能ですが、ソフトウェアは保守期間が終了しているため、古いバージョン(バージョンアップがあった場合)を使用することになってしまいます。
問題なく古いバージョンも使用できることがありますが、もし正常動作しない場合やバックアップから復元できなかった場合など、保守契約が切れていると最新バージョンを入手することができないだけではなく、技術サポートを受けることもできません。
保守契約をしていれば
Windows 10 大型アップデートへの対応
Windows 10 で大型アップデートがあっても、保守契約期間内であれば、その都度対応した最新の『ActiveImage Protector -RE』を入手して使用することができます。
もちろん、保守期間内であるため、もしもの時は技術サポートを受けることも可能です。
対応しているバージョンの『ActiveImage Protector -RE』を入手できるので、大型アップデート前にバックアップを作成し、もしもの時はその状態(大型アップデート前)に戻すことも可能です。
マシンが故障した際のデータ移行対応
保守契約期間内であれば、新しいマシンへ異種機種移行する際、もしもの時は技術サポートを受けることができます。さらに、プログラムの修正が適用されている最新バージョンの『ActiveImage Protector -RE』を使用することが可能です。
マシンリース期間とソフトウェア保守契約期間の統一
『ActiveImage Protector -RE』のライセンスは、保守を複数年で契約することが可能です。
例えば、サーバーマシンのリース期間が「5年間」の場合、『ActiveImage Protector -RE』を新規に購入するときに、マシンに合わせて保守契約期間を「5年間」で購入することができます。
- 年単位で最長5年までの複数年契約が可能です。
まとめ
『ActiveImage Protector -RE』を購入いただくと、1年間の初年度保守が含まれていますが、次年度以降の保守更新は任意となっており、保守更新の手続きを忘れてしまうことがあります。
近年、Windows 10 は大型アップデートがあり、保守契約をしていれば、Windows 10 アップデートに対応している『ActiveImage Protector -RE』を入手することができます。
保守更新手続きを忘れてしまいそうなお客様には、保守を複数年で契約することが可能です。
『ActiveImage Protector -RE』を新規に購入するときに、マシンに合わせて保守契約期間をご購入いただければ、マシンのリース期間と保守契約期間を合わすことができます。
保守更新の手続きを忘れるということもなく、いざというときには、最新バージョンを入手することも、技術サポートを受けることもできます。
この記事を書いた人
名前:あおい
担当プリセールスリーダー
バックアップ製品に携わり十数年。
今は桜子ちゃんにお任せして後ろに控え、バックアップ製品のように見守っています!
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